■スピンドルグリルと一体感のある「スピンドルボディ」がもたらす塊感のあるフォルム
レクサスは、2030年までにすべてのカテゴリーでバッテリーEV（BEV）のフルラインナップを実現し、2035年までにグローバルでBEV100％を目指しています。
レクサス初のEV専用モデルである「RZ」が、2023年3月30日（木）に発売されました。なお、最初の500台は、発売記念仕様である特別仕様車の“First Edition”になります。
新型RZは、BEVを軸とするブランドへの変革の起点となるモデルと位置づけられています。
BEV専用プラットフォームの「e-TNGA」をはじめ、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な重量バランス、軽量、高剛性なボディにより、走りなどの基本性能を大幅に高めたとしています。
また、電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」がRXなどに引き続き採用され、気持ちのいい走行フィールを実現したとしています。
航続距離は、J-WLTCモード・20インチ装着車で494km。ハイブリッド車で培われた技術を活用し、専用プラットフォームの利点を最大限に引き出すシステムが開発されています。
総電力71.4kWhのBEV専用大容量バッテリーをはじめ、シリコンカーバイドのパワー半導体（SiC）をインバーターに採用。
また、航続距離と広い車内空間、優れたデザイン性に貢献するため、モーター、トランスアクスル、インバーターを完全に一体化し、 コンパクトな構造のeAxleが搭載されています。
フロントのeAxleは、前後方向に短いシステム配置で、リヤのeAxleも低背な配置により、室内や荷室空間の拡大につながるパッケージも特徴。また、リヤにはSiC素子を 使った高効率なインバーターを使うことで、航続距離の伸長に貢献しています。
エクステリアデザインは、BEVならではのシームレスな加速感、トルクフルな躍動感が表現されています。レクサスの顔つきを印象づける「スピンドルグリル」は、内燃機関の冷却などの必要がないBEVの機能的な進化、空力性能向上を目指して造形されています。同グリルと新型RXと同様に「スピンドルボディ」という塊感のあるボディと一体化された造形になっています。
一方のインテリアデザインは、SDGsやサステナビリティの考えのもと、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない、洗練された空間づくりにこだわったそう。機能的本質が追求されたシンプルな仕立てとしながら、上質さを感じられる空間になっています。
そのほか、開放的なキャビンに寄与するパノラマルーフ、輻射熱ヒーターを含めた空調の協調制御による高効率な暖房システムにより、快適な空間を実現。
用意されるボディカラーは、BEVならではの軽快な走りを想起させる「イーサーメタリック」や、レクサスが新たな金属質感表現を追求したという「ソニックカッパー」を含む6色。
さらに、「スピンドルボディ」正面から上面のボンネット、ルーフにまでソリッドブラックが配置され「スピンドルボディ」を強調するモダンなバイトーンカラー（2トーンカラー）を設定することで、レクサスらしいBEVの独自性を強調しています。
なお、500台限定になる“First Edition”には、専用ボディカラーの「専用ソニックカッパー＆ブラック」、または専用「イーサーメタリック＆ブラック」を設定。
足元には、特別仕様車専用のブラック塗装アルミホイール（フロント: 235/50R20 104V タイヤ＆8J アルミホイール／リヤ：255/45R20 105W タイヤ＆9 1/2J アルミホイール）を用意。
さらに、インテリアには、特別仕様車専用印字付きステアリングホイール、特別仕様車専用プレート（センターコンソール部）、特別仕様車専用インテリアカラー（オラージュ＆ブラック）が用意されます。
●ボディサイズ：全長4805×全幅1895×全高1635mm、ホイールベース2850mm
●タイヤサイズ：18／20インチ
●最高出力：フロント150kW（204PS）、リヤ80kW（109PS）
●最大トルク：フロント266Nm、リヤ169Nm
●価格
「RZ450e “Version L”」：880万円
「RZ450e “First Edition”」：940万円
（塚田 勝弘）
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