■足踏み人力飛行機で10m飛行
1966(昭和41)年2月27日、日本大学のグループが製作した人力飛行機「リネット号」が、東京の調布飛行場で高度1m、距離10mの飛行に成功しました。人力飛行機とは、人間の筋力のみを動力源とする飛行機で、足踏みペダルでプロペラを回すのが一般的です。ちなみに現在の世界記録は、ちょっと信じ難いですが、飛行距離115kmだそうです。
さて、2月27日に生まれたのは、女優の蓮佛美沙子、ミュージシャンの徳永英明、スケートの清水宏保、作家の室井佑月、デザイナーの高田賢三、米国女優のエリザベス・テーラー、トヨタ元社長の豊田章一郎などです。本日紹介するのは、現在の豊田章男トヨタ社長の父、豊田章一郎です。
●品質のトヨタの基盤を築いた6代目社長の豊田章一郎が誕生
豊田章一郎は、1925年2月27日に愛知県で生まれました。父親は、2代目社長でトヨタ自動車の実質的な創業者の豊田喜一郎であり、現職の豊田章男社長の父親です。1947年に名古屋大学工学部を卒業後、東北大学大学院を経て、名古屋に戻り、建設業・ユタカプレコン設立や水産加工工場の食品業を経験。1952年豊田喜一郎の逝去を機に、トヨタ自動車に入社します。ドイツのVW社の工場を見学した際に、日本との設備の差に驚き、生産技術の向上と人の育成に力を入れることを決心。1982年にトヨタ自工とトヨタ自販の合併で誕生したトヨタ自動車の初代社長に就任します。トヨタのトップとして“3C(創造・挑戦・勇気)”をモットーとし、着実に目標に向かって最後までやり抜く堅実派の経営者でした。技術者としても品質管理TQCやTQMを社内に浸透させ、デミング賞本賞を受けるなど大きな成果を上げました。1992年から会長職に就き、現在は名誉会長です。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●マツダの乗用車市場参入を加速した軽乗用車のキャロル360がデビュー!
1962年2月27日、マツダ(当時、東洋工業)から「R360クーペ」に続く軽乗用車「キャロル360」が発売されました。当時の日本は、モータリゼーションで盛り上がり、多くの乗用車モデルが続々と投入されていました。そのような中、マツダ参入のトップバッターが1960年に登場したR360クーペであり、その斬新なスタイルと先進の技術で大ヒットしました。
それに続いた軽乗用車キャロル360は、モノコックボディのリアにエンジンを搭載したRR(リアエンジン・リアドライブ)を採用。限られた軽規格の中で4人乗車を確保するため、ルーフ後方を大胆に切り落としたクリフカットのフォルムが特徴でした。搭載された358ccエンジンは軽乗用車としては初のオールアルミ合金製の水冷4気筒4ストロークエンジンで、4速MTが組み合わされました。
キャロル360は、贅沢な機能を備えた軽乗用車として、本格的な乗用車を求めるユーザーから高い支持を得て、R360クーペに続いて大ヒットしました。
その勢いのまま、マツダは軽乗用車では1962年に67%、1963年に62%、1964年は56%と、圧倒的なシェアを獲得したのでした。
現在もスカイアクティブシリーズなどのエンジン技術で存在感をアピールするマツダですが、この頃からすでにエンジンに対する強いこだわりが伺えますね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)
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