■私、元SKE48の梅本まどかは2018年、TGRラリーチャレンジでコ・ドライバーデビューしました!
私は2018年にTGRラリーチャレンジでコ・ドライバーデビューしました。
去年2019年に全日本ラリー、地方選手権、セントラルラリーといろんな日本のラリーを経験して、大会ごとにそれぞれ全然違った雰囲気があったり、大変なこと・楽しかった事・感じた事や学んだ事を、今回はお話していこうと思います。
これからラリー始めてみたいな! 観に行ってみたいな!!と思っていただけた方の参考にして頂けたら嬉しいです!
●ラリチャレ☆TGRラリーチャレンジは、みんなが気軽にラリーを楽しめます!
ラリチャレこと「TGRラリーチャレンジ」は、正式には「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ」といい、トヨタ自動車が主催する初心者向けのラリーシリーズです。
基本は1Dayで早朝にレッキ(※本番前の試走)をし、お昼前からスタートして夕方には終わる…というスケジュールで行われています。
前日にラリー初心者の方向けの講習や説明などもあり、とても気軽に参加できる内容になっているからか、参加台数はとても多くて人気のラリーなんです。
私が2018年に初めて参加したTGRラリーチャレンジは、第2戦の八ヶ岳-茅野。数々のサーキットのレースクイーンとしても活躍されてTGRラリーチャレンジはベテランのクロエリ選手がドライバーでした。クラスはアクアだけのC-1で『高崎くす子アクア』で参戦。
1日で完結するラリーは今思うと、レッキをしてすぐに本番を走らなければいけなかったり、レッキも1回しか走れない(全日本や地区戦は2回走ります)。と、不安はたくさんありますが、SSの距離が全部で約11kmととても短いのであっという間に終わったり、レッキが終わってスタートするまでにドライバーズミーティングや開会式もあるけれど、参加台数が多いので0カーがスタートしてから90分も時間が空いたりするので、その間にレッキの動画を見たり、朝ごはんを食べたりと時間に余裕がありました。
さすがに初戦は初めての事ばかりで心の余裕はありませんでしたが、準備をする時間がたくさんあり、しっかり本番に挑めていたな!と、今振り返るとそう感じる事ができます。
またこのラリチャレは、トヨタ自動車社長のモリゾウ選手こと豊田章男社長や俳優の哀川翔さんなども参加していたり、ラリーを観戦する以外にも子どもが参加出来るような給油チャレンジやメカニック体験、WRC参戦車両のヤリスの展示や缶バッチ、ヤリスWRCのクラフトカー作り等々、遊べるイベントとしてのコンテンツも沢山ありました!
2018年に1年間シリーズ参戦し、学んだ事はホントにたくさんあり、1日で参加受付やレッキ、表彰式までやるので本当に濃くて、でも焦らず1つ1つを学ぶ事が出来た貴重な時間でした。
タイヤ交換や給油も距離が短いので、サービスパークに戻るまで大きなトラブルがなければ必要なかったり、給油も1回だけなので気持ちがとても楽だったな…と振り返ると感じます。
でも1回のミスが大きく影響するので、1つ1つの集中力がとても大事だったなとも思います。リエゾン区間(※SS[スペシャルステージ]とSSの間、交通法規を守って一般道を一般車と一緒に走る区間)もわかりやすく看板が立っていたりしたので、大きなミスすることなく、集中もしやすい環境だったり。
また、参加選手もベテランの方から初心者の方もいるので、SSが始まる前やスタート前のサービスパークでもお話しする時間があり、みんなで「さっきのSSは楽しい道、あそこは危ないから気をつけた」などいろんなお話しが出来たり、初心者の私は参加者の選手の皆さんに教えて頂いた事もたくさんありました。
ラリチャレに参戦する前までのラリーのイメージより、とても賑やかだなと凄く感じたのですが、実は、TGRラリーチャレンジにも雰囲気が違う競技内容もあり、当時は凄く驚きました。
それは、ラリチャレでもTGRラリーチャレンジだけで行われているラリーと、地区戦と併催で行われているラリーの2つがあったのです。
TGRラリーチャレンジだけで行われているラリーは、どちらかというとイベントっぽい雰囲気。地区戦と併催のラリーはイベント感というより競技の雰囲気の方が強く、同じラリチャレでもまったく違うことに最初は驚きました。
ラリーはそれぞれ開催地域によって雰囲気が違うので毎回新鮮だったのですが、地区戦と併催のTGRラリーは、地域によってというより大会の雰囲気が変わり、その空気感に圧倒され最初は少し畏まってしまいました。
併催という事でスケジュールも少しバタバタだったのですが、地区戦に出てこの理由がわかった気がしました。
●地区戦は1Dayだけど、早朝~深夜にかけて行われる濃い一日です。
地区戦にはJAF東日本シリーズ2019の、9月に長野県で行われた八子ケ峰ラリーに参戦しました。
地区戦もラリチャレと同じく1日で行われる1Dayラリーなのですが、早朝に始まり終わったのは日付けが変わる少し前。とてもとても長い1日で、個人的には一番ギュッと詰まった濃いラリーだなという印象でした。
参加者の方もベテランの方が多く、皆さん顔馴染みという雰囲気。選手同士や主催者の方みんな、仲が良さそうな空気感でした。
地区戦はレッキが2回あるので、参加受付とレッキを終えてサービスパークに戻ると気づけばもうお昼どき。
前半のSSを終えるともう外は暗く、ナイトラリーに初挑戦でした。明るい時より難しく、それは前が見にくいだけではなく、動物もたくさん出てきたり!
やる事もラリチャレより距離が長いのが多く、長い時間の集中力はとても大変でした。暗くなるとリエゾンも分かりにくくなるし、どこで動物が飛び出てくるかわかりません。実際、鹿にぶつかってリタイアする人も多いから気をつけて!と言われて、実際走るとサファリパークみたいに道の両脇にズラーっと鹿がいる光景には本当に驚き、初めての事に感動してしまいました!!
1日終わるともうヘトヘトでしたが、選手の皆さんはそれから表彰式からの宴会のような雰囲気にとてもタフだなぁ…とも感じました。このパワーがないと出来ない事や、みんなの集中力が併催のラリチャレにも少し伝わっていたのかな!?と参戦して思いました。
私は全日本ラリーに参戦してから地区戦に出たのですが、ラリチャレでいろんな事を学んでから出て良かったなぁ…と思う事や、全日本とはまた違った1日にぎゅっと詰まった難しさをとても感じ、それが楽しくもあったラリーでした。
●さすがの全日本ラリーは、緊張度も違います!
全日本ラリーは2019年に第2戦・新城ラリーでデビュー。第4戦久万高原ラリーと第6戦ARKラリー・カムイの3戦に参加しました。
新城ラリーは2018年にイベントでトークショーをした事があり、その時凄く人がたくさん集まっていて、イベント感も競技感もあり、これが全日本ラリーなんだと凄く感じました。
お客さんが観戦したり遊べる場所や、ギャラリーステージとサービスパークの雰囲気は全然違い、参戦して、ピリピリしている訳ではありませんが「競技が始まる!」という空気が賑やかな中にも感じとれるラリーならではの雰囲気。
スケジュールはレッキ日、Day1、Day2と3日間あるので、それぞれその日にやる事に集中出来るのですが、疲労もそれなりに貯まります。毎日早朝から夕方までの頭はフル回転。
レッキ日は全部のSSを2本ずつ走るのですが、この時いいノートを作らなければ本番上手くは走れないし、距離もたくさん走るので大変。
でも3日間走る事でドライバーやチームとの絆も深まったり、しかし距離も増えるのでアクシデントも起こりやすく、また挽回もしやすくなります。1戦1戦、凄く過酷と言われるラリーもあれば、景色がいいラリーなどそれぞれ違いますが、全日本ラリーでは毎日ベストを尽くし、完走する難しさを初めてのリタイアで感じたり、マシントラブルがあったり大変なこともありましたが、それ以上に完走した時の達成感やチームやドライバーと頑張り走れた楽しさをとても感じました。
まだまだラリーを始めて2年目で知らない事、学ぶ事ばかりですが、でもこうして2018年、2019年でステップアップし、それぞれのラリーならではの会場の雰囲気、難しさ、面白さを感じながら、経験できた事はホントに幸せだなと感じています。
どのラリーもそれぞれ面白いので、まだラリーを見たことない人は観戦し、こんな感じなんだな!と知って頂けたら嬉しいです!
(梅本 まどか)
あわせて読みたい
from clicccar.com(クリッカー) https://ift.tt/2Gxgg7j
via IFTTT https://ift.tt/2Gxgg7j
コメント
コメントを投稿