平成に入ってから5年間はスポーツカー隆盛の時代が続きましたが、バルブ景気が終わると、実用性が求められるようになります。そして1994年(平成6年)になると、トヨタRAV4をはじめ、2代目セルシオ、日産ラシーン、三菱デリカスペースギアなどが登場します。その中で取り上げるのはミニバンブームのパイオニアであるホンダオデッセイです。
「クリエイティブ・ムーバー」の第1弾として1994年に登場したオデッセイは乗用車のアコードをベースとしたミニバンで、その後のミニバンブームの火付け役となったモデルです。
これまでのミニバンは商用バンベースのキャブオーバー(エンジンを運転席の下に置く)が主流でしたが、オデッセイはエンジンをキャビンの前に置いて乗用車と同レベルの運動性能を発揮、たちまち大ヒットモデルとなりました。
初代オデッセイの中古車の現在の流通台数は6台。3カ月前は9台だったので安定しています。平均価格は3カ月前の約34万円から上げ下げを繰り返しながら現在は約29万となっています。中古車の平均走行距離は約7万kmから約6万kmまで減少していますが、中古車の価格には影響はないようです。
初代オデッセイの中古車価格帯は約15万〜約80万円(応談を除く)で、前期型の2.2L車は現在流通しておらず、後期型の2.3L車もしくはプレステージと呼ばれた3L車のみとなっています。
(萩原文博)
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