雨中の運転・・・誰だってイヤなものですよね。しかも突然の雨なんかに遭遇したら、いくらクルマの中だとしても憂鬱になります。
さて、雨が降るときに使うのがワイパーです。スイッチを入れてワイパーを動かして雨水を除けて視界を確保する・・・だけの部品なのですが、正しい使い方があるってご存知ですか?
そんな「正しいワイパーの使い方」アドバイスを、埼玉県和光市にある「コクピット和光」の垣内秀友店長にうかがいました。
「ワイパーは正しく使わないと・・・ガラスが傷だらけになってしまいますよ!」・・・こ、これはタイヘンです!
「まず、ワイパーは乾いた状態で使用しないことが基本です。埃や砂が付いてる状態でワイパーを動かすと、ウインドウを紙やすりでこすったような状態になるんです。なので、急な雨が降った時は、ある程度ウインドウが濡れた状態になってからワイパーを動かした方がいいですね。そのためにも、クルマに乗るときにはウインドウをきれいに掃除することを条件反射のように行うのが最適!」とのことです。
「よく、窓が汚れているからといって、ウォッシャー液を吹き付けてワイパーをガシガシ動かす方がいますが、ソレ、NGです。埃や砂で傷だらけになるだけでなく、白く筋スジになって、余計に汚れます」。
後ろのクルマに「ウォッシャー攻撃~!」とか言って遊ぶのもNGですよ!
では、どんな状態になったらワイパーの交換時期だと思えばいいでしょうか?
「綺麗に拭き取れずに筋が出始めたら交換ですね。ゴム部分がナナメになっていたり、ビビリ音が出たりしても交換の合図です。ウチのお客様には、ゴム部分は半年に1回。本体ブレードごとの交換は年に1回をお勧めしています。ブレード交換をする理由は、窓に押し付ける力が弱くなり、雨水を拭き取るのではなく、塗り伸ばすような感じになっちゃうんです。また、運転席側は綺麗に拭き取れても、助手席側やリヤウインドウは分かりにくいので気を付けたいですね。まぁ、中には車検ごとにしか交換しない方もいらっしゃいますけど・・・論外です!」
ワイパーを長持ちさせる方法もありますか?
「雪の時期には、停めているときにワイパーを立てて、雪の重みでワイパーが痛むのを防止するのは有名ですね。その他の時期は・・・まぁ熱でゴム部分が張り付くっていう理由からワイパーを立てる方も中にはいらっしゃいますけど・・・そこまではしなくてOKかな? とにかく、最初に言ったのと同じことになりますが、ウインドウを綺麗にしておくのがロングライフの基本でもあります。あと、ゴム部分に溜まるゴミを綺麗に拭き取っておくことも大切ですね」。
サイズの違うブレードを付けたりするのもNGです。長すぎると他部分を傷つけるし、短すぎると綺麗に拭き取れないですからね。
「あと気を付けたいのは、撥水材を窓に塗っているときです。コレってワイパーの種類と撥水材の種類によって相性があり・・・いいのと悪いのとがあるんです。ワイパーを動かしてバババッとジャンプするようなのは、相性が悪い証拠です。でも、『撥水材対応ゴムを使用』という製品もあるので試してみてください。しかし、この相性については私たちプロもデータが欲しいくらいなんですよ。ゴムの種類、撥水材の種類、ウインドウの角度・・・それぞれによっても違ってくるんですよね」。
常にウインドウを綺麗にしておくのが、ワイパーにもウインドウにも優しく、長持ちの秘訣でした。
(永光やすの)
【取材協力】
コクピット和光
https://ift.tt/2LBCtWR
あわせて読みたい
from clicccar.com(クリッカー) https://ift.tt/2NXBZH7
via IFTTT https://ift.tt/2NXBZH7
コメント
コメントを投稿